レントゲン写真は放射線を使っている?

こんにちは、副院長です!
コーヒーをそろそろアイスからホットで飲みたくなってきましたね!当院の近くに美術館があるのですが、そこに入っている喫茶室のコーヒーがとても美味しいということで、皆川歯科医院で流行中です。
ところで先日、メールにて
「レントゲン写真は放射線を使っている、と聞いたのですが、体に影響はないのでしょうか?」
というご質問をいただきました。確かに、放射線という言葉に敏感になる方もいらっしゃるかと思います。
ということで、今回は歯医者さんで使うレントゲン写真についてのお話をしていこうかと思います。

レントゲンは安心なのか?
結論から言うと安心です。大人も子供も、おねーさんも安心です。
じつは放射線というものは、自然界に当たり前のように存在していて、普通に生活しているだけで普通に体に浴びています。大気中や土壌に存在していたり、宇宙からくるものもあります。
放射線量の比較を載せてみましょう。ちなみに放射線量はmSv(ミリシーベルト)という単位で表しています。

自然放射線による年間線量(日本平均):2.1mSv
自然放射線による年間線量(世界平均):2.4mSv
航空機旅行(東京⇄ニューヨーク):0.11〜0.16mSv

次に医療現場でのレントゲン撮影での放射線量を見てみましょう。

胸部のレントゲン撮影(1回):0.06mSv
歯科の小さいレントゲン撮影(1回):0.01mSv
パノラマレントゲン撮影(1回):0.03mSv
歯科用C T撮影(1回):0.1mSv

どうでしょうか?普通に生活していて浴びる放射線量に比べると、レントゲン撮影で浴びる放射線量はごくわずかということがわかりますね!
また、撮影は口の周りに限られるので、胎児への影響が少なく、妊婦さんでも安心して撮影を受けられます。

レントゲン検査は必ず受けなければいけないの?
そんなことはありません。いくら「安心です!」といっても、心配される方もいらっしゃるかと思います。なので、どうしても嫌な場合は断ることもできます。
ですが、レントゲンは診断の精度を上げるためには、非常に重要な診査の一つですので、出来れば受けていただきたいのが歯科医師の本音です。

レントゲンで何がわかるの?
口の中を目で見ただけではわからないような、隠れた部分にある虫歯や、歯茎の中の骨の状態、埋まった親知らずなどを確認することができます。見えない部分をレントゲンで確認することで、診断の精度を上げることが出来ます。
ではレントゲンの見方を説明していきましょう!
レントゲンは白と黒の濃淡で患部を表します。
例えば歯、骨、金属の被せ物など、硬くて密度の高いものは白く写り、虫歯や根っこの先の膿の袋、神経、空洞など、柔らかくて密度の低いものは黒く写ります。
これは古いですが私、副院長自身の歯のレントゲン写真です。

神経がどのくらいの太さがあるのか、骨がどのくらいまで高さがあるのかなどが分りますね。これで虫歯が見つかれば、虫歯がどのくらいの大きさなのか、どのくらいまで削ればいいのかなど、予測を立てて治療に望むことができるというわけです。

いかがでしたでしょうか?レントゲン写真がどういったものか、お分りいただけたでしょうか?直接目で見られない部分を確認できるというのは、歯だけでなく、様々な疾患の治療の際にとても重要となってきます。是非とも怖がらずにレントゲン写真撮影を受けていただきたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました、副院長でした!