「フレイル」が今注目されています!

こんにちは、副院長です!

明けましておめでとうございます。本年も皆川歯科医院をよろしくお願い申し上げます!
ブログの更新が滞ってしまいましたが私は元気です。今年はまさに暖冬という感じですね!お正月もそんなに寒さを感じませんでしたし、雪かきも苦労するほど積もりませんでしたね。このままあまり雪が降らないことを祈っています。

ところで最近、色んなところで急に「フレイル」という言葉を目にする事が多くなってきました。ここ数年くらいから見かけてはいましたが、急に去年、一昨年くらいからテレビの健康番組などでも盛んに言われるようになってきましたね!じつはこのフレイル、超高齢化社会となった日本の特徴的な問題であると言えます。
このフレイルというのは、加齢に伴い、筋力や心身の活力が低下した状態のことを言います。もっと具体的に言うと、例えば転びやすくなった、外出が少なくなった、活動的でなくなったというような状態です。似た言葉に、「サルコペニア」というのがありますが、これは運動機能の低下に焦点を当てたものであることに対して、フレイルは、身体的、精神的、社会的な問題までを含むものです。フレイルという病名があるわけではなく、これはあくまでも概念的なものです。ですが、これが加速していくと、転倒や病気の多発、そしてそれによって障害を抱えてしまう、といったことにつながっていきます。

歯医者さんも注目!オーラルフレイル!
先に説明したように、フレイルというのは全身的な機能、気力の低下のことを指します。そこから派生して、お口の機能の低下をあらわすものとして、オーラル(お口の)フレイルという言葉が歯科界でも盛んに取り上げられるようになりました。じつはお口の機能が低下する事で、全身的なフレイルを加速させるというような事が言われています。これはどういう事なのでしょうか?フレイルの進行を簡単に説明してみましょう!

フレイル第1段階:社会性/心のフレイル期
なんとなーく外出する気が起きなくなったり、人との接触が面倒になってきます。この段階で例えば歯が欠けたり抜けたりしても、歯医者行くの面倒だなーそんなに困ってないしいいかなー、なんて言って放置するようになり、自分のお口の健康に対して、だんだんと興味を失っていってしまいます。

フレイル第2段階:栄養面のフレイル期
この段階でオーラルフレイルがガッツリ関係してきます。つまり、食べこぼしが増える、なんかむせる、なんか噛めないものが増えた、なんか舌が回らない。こういったわずかな機能の低下が、だんだんと食欲の低下につながっていきます。ここで、でも歯医者行くの面倒だな、となって放置されてしまうと、全身的な機能の低下へと移ってしまいます。

フレイル第3段階:身体面のフレイル期
食事自体が億劫になると、当然栄養が足りなくなってきます。そうすると、筋力の低下、運動機能の低下、代謝量の低下が起こってきます。また、栄養が足りなくなってくると、当然様々な病気の危険性も増してきますね。

フレイル第4期:重度フレイル期
ここまで進むと嚥下(飲み込む動作)障害、咀嚼(噛む動作)機能不全、運動障害や栄養障害が出現して、要介護状態となってしまいます。

オーラルフレイルを感じたら⁉︎
歯を失ってしまうという事態に陥ったら、まずは歯医者さんに相談し、適切な処置を受ける事が大切です。また、地域などでも口腔機能向上のためのセミナーなどを開いていることもありますので、そういったものを利用するのもいいでしょう。

いかがでしたでしょうか?最初は何気ない違和感から始まるのがフレイルです。自分の体のことを1番よーく知っているのは自分ですから、しっかりと自分で体のサインに気づいてあげることが大切ですね!
高齢者の増加に伴い、フレイルというのがこれから色々なところで騒がれてくると思います。まずは予防を第1に考え、心身ともに健康な日々を過ごしていきましょう!副院長でした!

お口の衰えを感じたら、塩釜市の歯医者、皆川歯科医院まで!