歯ブラシも処方する時代!?その2

こんにちは!副院長です。
今年の夏はなんだか寒そうな予感がしますね!私は夏が大好きなんですが、夏はやっぱりガツンと暑くないと気持ちが上がらないです。流石に東京の暑さにはヤラれてしまいましたが…
前回は歯ブラシの処方する意義と、歯ブラシの各部位の説明を書きました。今回は続きとして、歯ブラシの特徴と、それがどのような方に向いているかをまとめていきたいと思います!

ヘッド部
このヘッド部分で重要なのは大きさです。基本的にはコンパクトなタイプが良いかと思います。

長さ…短め
厚さ…薄め

をオススメします。

大きければそれだけ毛を多く植えられるので清掃効率は上がりますが、狭いところに届きづらくなります。特に厚みがあるブラシだと、奥歯に届きづらくなることがあるので、厚すぎるものは避けた方が無難です。オエっとなりやすい方や妊娠中でつわりのひどい方なども、薄いヘッドだと症状が緩和されるかもしれないのでオススメです。
ただし、手が不自由な方は幅が広く大きめの方が磨きやすいこともあります。


植毛部の形…フラット(平らな)タイプ
硬さ…ふつう
材質…ナイロン、ポリエステル樹脂

をオススメします。
山切りでギザギザしたタイプは、歯に均一に当てづらくなるので扱いが非常に難しいです。
硬さは、よっぽど歯茎が腫れて痛いとかでない限りはふつうで大丈夫です。
材質は上で挙げた他にシリコン、動物の毛がありますが、シリコンは柔らかすぎて汚れを落とすのには使えませんし、動物の毛は乾きにくく不衛生になりがちで、アレルギーの心配もあります。
毛先の形状は、目的によって選ぶのがいいです。大きく分けてラウンド毛とテーパード毛に分けられますが、唾液が少なく、汚れが硬くなりがちな方はラウンド毛。歯周病のリスクが高い方は、細くて歯周ポケットに入りやすいテーパード毛がオススメです。

ネック部
ストレートタイプとカーブタイプがあります。取り回しやすいストレートタイプが基本ですが、力の強い方はカーブの方が力の緩和ができて良いかもしれません。

ハンドル部
患者さんの手に合わせて選ぶのが良いです。

太い…掴みやすく、手が不自由な方、高齢者の方など
細い…手の小さい方、ペングリップで持つ場合など
長い…手の大きな方
短い…手の小さい方

にそれぞれ適しています。

いかがでしたでしょうか?今回は一般的な歯ブラシの特徴をまとめてみました!これを歯ブラシ選びの参考にしていただけたら幸いです。ただあくまでもこのブログの内容はちょっとしたマニュアル程度のものですので、すべてに当てはまるわけではありませんので注意してくださいね!きちんと歯ブラシを処方するには患者さんと向き合うことが重要です。今回の記事でご自身に合う歯ブラシを見つけることができれば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!副院長でした。
歯ブラシに関しての質問は皆川歯科医院まで!