こんばんは、副院長です。
今日はみんなが知りたがる(かもしれない)今の日本における最強の虫歯予防法を伝授したいと思います。
虫歯予防にはフッ素を使え!
はいこれ結論です。みなさんフッ素を使いましょう。
どうやって使いましょうね?答えはこちら
フッ化物配合歯磨剤(歯磨き粉)とフッ化物洗口剤(うがい薬)の併用です。
そもそもフッ素とは
フッ素とはそもそも自然界そこら中にある栄養素です。土壌中や食品などに当たり前のように含まれている、実はとても身近なものなんです。
ではフッ素はどのようにして作用するのでしょうか。
- 再石灰化の促進
- 歯の強化
- 虫歯菌の働きを抑制
この3つの作用で虫歯予防に役立てようというわけです。
フッ素の安全性は?
フッ素って危ないんじゃない?体に毒なのでは?と思う方もいるかもしれません。
確かに急性のフッ素中毒や、歯が白濁するような慢性中毒(斑状歯)などありますが、これはありえない量のフッ素を一度に摂取したり(例えば225ppmのフッ化物洗口液を180ml一気飲みする)、フッ素濃度の高い水を長い間飲み続けるなどしない限り起こりません(日本の水道水は0.8ppm以下の濃度)。
また歯磨剤も洗口液も飲み込まずに吐き出すといった局所使用のため、問題ありません。
濃度と量の関係
じゃあ今日からフッ化物配合歯磨剤と洗口剤の併用をしてみようという方、推奨されている年齢とそれに対応した濃度、量があるのでそこはしっかりと守りましょう。こういうものは正しく使ってこそです。
歯磨剤のフッ化物濃度と年齢
- 歯の生え始め〜2歳:500ppmを、切った爪の先程度の量
- 3〜5歳:500ppmを、5㎜程度の量
- 6〜14歳:1000ppmを、1㎝程度の量
- 15歳以上:1000〜1500ppmを、2㎝程度の量
このように年齢によって濃度と量を変えて使用してください。特に1000ppmは6歳未満に、1500ppmのフッ化物濃度の歯磨剤は15歳未満には使用しないようにしましょう。
ブラッシング後は少量の水で1度だけうがいをしましょう。
フッ化物洗口
フッ化物洗口とは、フッ化物配合の薬液でうがいをすることを言います。薬液を含んでブクブクと30秒〜1分ほどうがいをすれば良いだけなので、とても簡単ですね!
注意しなければならないのが、ブクブクうがいが出来ない人には使用できないということです。ですので、基本的にはうがいが上手にできるようになる4歳から始め、永久歯が生え揃う14歳まで行う、というのが一般的となっています。
フッ化物洗口は長期間の継続が鍵となっており、6年間の継続使用で約42%虫歯が減少したという研究結果もあります。
というわけで、皆さん
フッ化物配合歯磨剤とフッ化物洗口の併用
是非ともやってみませんか?
この方法のいいところは簡単で、しかも子供だけでなく、
大人の虫歯予防にも効果的
というところです。
新しい習慣、始めてみませんか?
ここまで読んでいただきありがとうございました。虫歯予防についてもっと詳しく聞きたい!という方は是非皆川歯科医院までご連絡ください。副院長でした。