大人ならでは!?「根面う蝕」にご注意を!

こんにちは!副院長です。薄ら寒い梅雨があけたら今度は一気に暑くなりましたね!急激な気温の変化に体がついていけなくなりそうなこの頃です。そして最近は気温が暑すぎてもプールに入らないそうですね。なんでも、プールで遊んでいても汗はかいているけれど、水の中では汗をかいていることに気づき辛く、いつのまにか脱水を起こしている、というプールでの熱中症が起こるかららしいです。涼を求めるプールでまさか熱中症になるとは思いませんでした。
ところで皆さんは大人ならではの虫歯「根面う蝕」をご存知ですか?露出してしまった歯の根元部分に発生する虫歯のことを言います。今回はその根面う蝕とその対策についてお話ししていこうと思います。

なんで大人が要注意?
どんなにしっかり歯磨きをしても、寄る年波には勝てません。お口の中にも老化は存在します。その中でも気付きやすい症状の中に「歯茎の下がり」があります。歯茎が下がると歯の第2層目「象牙質」が露出します。

象牙質は「酸」への抵抗力が弱いため、エナメル質に比べて虫歯になりやすいです。
・間食が多い
・甘いものを頻繁に食べる
・毎日晩酌が欠かせない
という人は、歯が酸に晒される時間が長くなり、虫歯のリスクが増大することになります。

根面う蝕チェック
こんな症状ありませんか?
・食べ物がよく挟まるようになった
・歯の根元がしみるようになった
こんな症状が出てきたら歯医者さんに相談してみましょう。

食習慣改善で歯を守りましょう
1. 間食のタイミング見直しましょう!
食事のたびに口腔内は酸性に傾きます。そしてその時間が長く続くほど歯が長時間酸に晒されることになります。1日に細かい間食をちょこちょこ行なうのはやめて、時間を決めて間食を行なうようにしましょう。
2. しっかり噛んで唾液分泌促す
唾液は酸性に傾いた口腔内を中和する役割、汚れを洗い流す役割、歯の石灰化を促す役割があります。顎をよく動かすことで、唾液の分泌が促されるため食事の際はよく噛むことを心がけましょう!
3. 酸性度の高い飲み物は注意
清涼飲料水はもちろん、スポーツ飲料はクエン酸などが含まれていたりなど、酸性度が強いです。また柑橘系ジュースや野菜ジュース、お酢の入った飲料、ワインなども注意が必要です。
4. だらだら飲み、食べをしない
長時間の晩酌も注意しましょう。ビール、ワインなどのアルコール類を飲むときはお水を一緒に飲むようにしましょう。さらに酔っ払って歯磨きをしないで寝てしまわないように!

いかがでしたか?大人の虫歯と身につけておきたい新習慣、参考になりましたでしょうか?今回の内容をおさらいしてみると、日頃の生活習慣が虫歯の予防に大切だということが見えてきます。虫歯や歯周病などは生活習慣病の一つと捉えて良いかもしれませんね!正しい習慣を身につけて健康を守りましょう!ここまで読んでいただきありがとうございました。副院長でした。
虫歯予防は皆川歯科医院まで!

歯ブラシも処方する時代!?その2

こんにちは!副院長です。
今年の夏はなんだか寒そうな予感がしますね!私は夏が大好きなんですが、夏はやっぱりガツンと暑くないと気持ちが上がらないです。流石に東京の暑さにはヤラれてしまいましたが…
前回は歯ブラシの処方する意義と、歯ブラシの各部位の説明を書きました。今回は続きとして、歯ブラシの特徴と、それがどのような方に向いているかをまとめていきたいと思います!

ヘッド部
このヘッド部分で重要なのは大きさです。基本的にはコンパクトなタイプが良いかと思います。

長さ…短め
厚さ…薄め

をオススメします。

大きければそれだけ毛を多く植えられるので清掃効率は上がりますが、狭いところに届きづらくなります。特に厚みがあるブラシだと、奥歯に届きづらくなることがあるので、厚すぎるものは避けた方が無難です。オエっとなりやすい方や妊娠中でつわりのひどい方なども、薄いヘッドだと症状が緩和されるかもしれないのでオススメです。
ただし、手が不自由な方は幅が広く大きめの方が磨きやすいこともあります。


植毛部の形…フラット(平らな)タイプ
硬さ…ふつう
材質…ナイロン、ポリエステル樹脂

をオススメします。
山切りでギザギザしたタイプは、歯に均一に当てづらくなるので扱いが非常に難しいです。
硬さは、よっぽど歯茎が腫れて痛いとかでない限りはふつうで大丈夫です。
材質は上で挙げた他にシリコン、動物の毛がありますが、シリコンは柔らかすぎて汚れを落とすのには使えませんし、動物の毛は乾きにくく不衛生になりがちで、アレルギーの心配もあります。
毛先の形状は、目的によって選ぶのがいいです。大きく分けてラウンド毛とテーパード毛に分けられますが、唾液が少なく、汚れが硬くなりがちな方はラウンド毛。歯周病のリスクが高い方は、細くて歯周ポケットに入りやすいテーパード毛がオススメです。

ネック部
ストレートタイプとカーブタイプがあります。取り回しやすいストレートタイプが基本ですが、力の強い方はカーブの方が力の緩和ができて良いかもしれません。

ハンドル部
患者さんの手に合わせて選ぶのが良いです。

太い…掴みやすく、手が不自由な方、高齢者の方など
細い…手の小さい方、ペングリップで持つ場合など
長い…手の大きな方
短い…手の小さい方

にそれぞれ適しています。

いかがでしたでしょうか?今回は一般的な歯ブラシの特徴をまとめてみました!これを歯ブラシ選びの参考にしていただけたら幸いです。ただあくまでもこのブログの内容はちょっとしたマニュアル程度のものですので、すべてに当てはまるわけではありませんので注意してくださいね!きちんと歯ブラシを処方するには患者さんと向き合うことが重要です。今回の記事でご自身に合う歯ブラシを見つけることができれば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!副院長でした。
歯ブラシに関しての質問は皆川歯科医院まで!

歯ブラシも処方する時代!?

こんにちは、副院長です。私の趣味は映画鑑賞なんですが、先日近所で開催される映画を語らう会に参加してきました。趣味と言ってもどちらかというとミーハー気質なニワカタイプなので、ちょっぴり心配でしたがとても楽しめました!
ところで皆さんはどんな歯ブラシを使っていますか?何を基準にして歯ブラシを選んでいるでしょうか?形、材質、大きさ、硬さ…とにかくいろいろ種類がありすぎてどれを選んでいいかわからなくなっていないですか?そんな人のために、歯ブラシ選びのポイントを紹介します!

歯医者さんは歯ブラシを選ぶとき実はこんなにも考えてます
・患者さんの年齢
・虫歯、歯周病のリスクの有無
・歯並び
・全身疾患の有無
・食生活
・歯ブラシの圧
・知覚過敏の有無
・手先の不自由さがあるか
・唾液の量
・プラークの硬さ
・妊娠中か否か
・嘔吐反射の有無

このくらいのことを考慮に入れています。口の中の環境は千差万別。同じ模様は決して見ることのできない万華鏡のようなものです。虫歯になりやすい人がいれば歯石がたまりやすい人もいます。手が小さくて力が弱い人、大きくて力の強い人、何かの後遺症で上手く握れない人…さまざまな要素で歯ブラシの選び方は異なります。
口の中の環境もさまざま、歯ブラシの種類もさまざま。どんなに時間をかけてもブラシが当たっていなければ…どんなに丁寧に磨いてもブラシが届いていなければ…歯ブラシが本人の口の状態に合っていなければ、改善・予防は期待できません!なので、患者さんに合う歯ブラシを見つけるには、やはりこのくらいのことは考慮すべきだと考えます。

歯ブラシを解剖しましょう!
歯ブラシの形状の特徴を把握するために、パーツごとに紹介します。


歯ブラシは大きく分けて

・ハンドル(把持)部…握る部分
・ネック(頸)部…ヘッドとハンドルをつなぐ部分
・ヘッド(頭)部…毛が植わっている部分
・毛…実際に磨く部分

という構造になっています。また、それぞれ
・ハンドル部…太さや長さ
・ネック部…形状や柔らかさ
・ヘッド部…長さ、厚さ、幅
・毛…毛先の形状、素材、硬さ
などが重要となってきます。

ここまで歯ブラシを処方する意義と、歯ブラシの特徴を説明してきました!ここからは更に長くなりそうなので、今回のブログ内容はここまでにしようかと思います。次回は歯ブラシを選ぶ際に押さえておきたい基本的なポイントを紹介していきますので楽しみにしていてください!ここまで読んでいただきありがとうございました、副院長でした。