歯の質問に答えますのコーナー

みなさんこんにちは、副院長です。5月に入って本当に暖かくなりましたね!忙しくて長いこと休んでいた筋トレを最近再開しました。多賀城の体育館にランニングで行くのですが、走っただけで筋肉痛になるとは思いませんでした。だいぶ体がなまっているようです。もし多賀城の体育館でベガルタ仙台のタオルマフラーを持ったメガネの長身男性を見かけたらお声がけください!
今回のブログの内容は、皆様からいただいた質問にお答えしていく形を取ろうかと思います。早速いってみましょう。

食後30分以内に歯磨きをしないほうがいいと聞いたのですが…
半分正解と言った感じです。
正しくは「酸性の強い食品を口にした直後は」という前提がつきます。
以前、歯は酸で溶けてしまうといった話をしたかと思います。こういったことから、食後口の中の環境が酸性に傾いた状態では、歯がもろくなっているので、唾液の作用で中性に戻ってから歯を磨きましょう!という話が世間で出てきたのだと思います。しかしこれは一般的な食事には当てはまりづらく、なんなら食事中からどんどん口の中は酸性に傾いていくので、そこからさらに食後30分も虫歯になりやすい状況を放っておく方が良くないかと思われます。
ですので、通常は食後すぐに歯を磨いて問題はありません!

歯ブラシはどのくらいの頻度で交換すれば良いのでしょう?
月に1回を目安にしましょう!
大体1ヶ月もすると、ブラシの毛先が開いてくるかと思います。毛先が開いた歯ブラシは汚れを落とす力が落ちてしまい、磨き残しの原因となってしまいます。また、どれだけ乾燥させても、毛束の根元に雑菌が繁殖してしまうため、衛生面から考えても1ヶ月に一度は歯ブラシを交換するのがオススメです。

歯磨きは1日に何回したらいいのでしょうか?
1日3回が理想です。
でも社会人の方はなかなか昼間の歯磨きが難しいかと思われます。なので、実際は1日2回が現実的かと思われます。なので、1日3回が難しい方は特に寝る前の歯磨きをしっかりと行いましょう!
実は口の中の雑菌は夜寝ている間に最も増殖します。これは、就寝時に唾液の分泌が減少することが原因だと言われています。唾液には自浄作用と抗菌作用があるので、唾液の分泌が減少するとこれが就寝中の雑菌増殖につながるわけですね。
ただ就寝中に唾液分泌が減るのはもうしょうがないので、寝る前の歯磨きを念入りに行なうことで、あらかじめ口の中の菌をしっかり減らしておきましょうということです。

今回は3つの質問にお答えさせていただきました!今回の内容が、皆様の健康の増進に役立つことを願っています。質問はいつでも受け付けておりますので、ホームページ、インスタグラム、Facebookどれでもお待ちしております!
それでは副院長でした!

今日からできる!基本的な歯磨き法!

こんにちは、副院長です。4月に入っても雪が降ったりと、変な天気が続きましたがだんだんと暖かくなってきましたね。往診に使う車のタイヤをスタッドレスから変えていなくて良かったと思いました。
ところで皆さん「歯を守るためには歯磨きをしましょう」なんてもはや当たり前のことになってきましたが、じゃあ実際どう磨いたらいいの?と思いませんでしょうか。自分では注意して磨いてるつもりなのに、歯医者さんに行くと「汚れがたまってます、ちゃんと歯を磨いてください」と言われる。なんて経験がもしかしたらあるのではないでしょうか?絶対的に正しい歯の磨き方というのはありません。歯の生え方や口の中の環境は千差万別、磨く時の癖も考えると、歯の磨き方もその人に合ったものにしていかなくてはいけません。ですが、押さえておくべきポイントというのがあります!今日はその歯磨きにおけるポイントのお話をしていこうかなと思います。

用意するもの
1. 歯ブラシ
2. 鏡
3. 歯磨きのためだけの時間

歯ブラシは当然ですね。ブラシの種類は色々ありますが、毛先が山切りになっているものではなく、フラットなものにしましょう。2番目の鏡。これは洗面台のものでも手鏡でも構いません。自分が見やすい方でどうぞ。そして歯磨きをするためだけの時間をしっかりとりましょう。お風呂に入りながら、テレビを見ながらなどの「ながら磨き」は磨き残しの原因になります!

ポイント
1.順番を決めます
どこから始まってどこで終わるか、必ず磨く順番を決めてください。これだけでも磨き残しが減ります。
2.歯ブラシをペンのように持つ
ペンのように持つと、力加減やブラシの向きなど小手先の細かい調整ができるようになります。
3.ブラシの毛先を歯茎側に軽く向ける

こんな感じです。
汚れは歯と歯茎の境目など隙間や間の部分によくたまります。


4.歯を一本ずつ、細かい横磨きで磨きます
一本につき、10回横磨きします。10回動かしたら隣の歯に移動してまた10回。これを繰り返します。
5.前歯の裏側はブラシを縦にして縦磨き


前歯の裏側だけ縦に磨きます。縦に10回磨いたら隣の歯に移動です。ちなみに前歯というのは、糸切り歯から糸切り歯の6本、上下合わせて12本の歯を言います。
6.これらを鏡を見ながら行なう
ブラシの角度やしっかり当たっているかどうかなど確認しながら磨きます。これがとても大事です。

いかがでしたでしょうか?最初はなかなか慣れないかとは思いますが、しっかりと続けましょう。だんだんコツがつかめてくると思います。今回のブラッシング方法はあくまでも「基本的な動かし方」です。これからさらに患者さんの口腔内の状況を考慮して、個人に合わせたブラッシング方法に仕上げていきます。自分自身でお口の健康を守るためにも、自分に合ったブラッシング方法を知るためにも是非一度歯医者さんを受診してみましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました!副院長でした。
正しい歯磨きを身に付けるなら皆川歯科医院まで!

口臭のこと

みなさんこんにちは!副院長です。ブログの更新が滞ってしまい申し訳ありませんでした。またしっかりと更新していこうと思います。
今回は、このブログを読んでくれているみなさんの中にも、もしかしたら悩んでいる方がいるかもしれない「口臭」についてのお話です。
口臭は虫歯、歯周病に次ぐ歯科疾患と言われています。古くはなんと紀元前500年頃に口臭治療を行なった記録があり、長い間人々の悩みのタネであったことが分かります。

口臭の分類
一言に口臭と言っても種類があります。それぞれを簡単に説明していきましょう。
1.真性口臭
a.生理的口臭:口臭の原因となる疾患がなく、誰にでもあるにおいです。起床直後や空腹時、緊張時ににおいが強くなる傾向があります。
b.病的口臭:歯周病や虫歯など口腔内に原因の存在する場合と、鼻やのど、呼吸器などの口の中以外の疾患に由来する口臭があります。
2.仮性口臭
患者さん本人は口臭を訴えますが、他の人からするとあまりにおいを認めない場合を言います。検査の結果を提示して問題ない旨を説明すれば、訴えの改善が期待できます。
3.口臭恐怖症
原因の治療をしても、検査結果を説明しても訴えが改善されません。鼻を指でこするなど他人のふとした行動をみて、自分の口が臭いからだと誤解してしまうなど、精神面での要素が大きい状態です。

このように現在、国際分類では口臭は原因別に4種類に分類しています。

口臭の原因は?
VSCという口臭物質があり、これが口臭の原因と言われています。このVSCは硫黄を含む物質で、口の中に無数に存在する細菌から産生されます。
ここで皆さんちょっと鏡で自分の舌を見てみましょう。舌の上に白っぽいような黄色っぽいような苔みたいなものが広がっていませんか?もしくは爪で舌を優しく引っ掻いてみると、粉っぽいようなものが指と爪の間に残りませんか?それは「舌苔」というものです。ちょっとわからないという方は、検索エンジンで舌苔と検索してみましょう。若干ショッキングな画像が出てくるかもしれないので、そういうのが苦手な方は注意してください。

舌苔とは一体?
この舌苔は、剥がれ落ちた口の中の細胞片や細菌、白血球、食べカスなどから構成される、言ってみれば口の中のゴミみたいなものです。歯周病や虫歯があったり、歯磨きが行き届いていない方などに特に多くみられます。そして、先程のVSCの全体の6割程がこの舌苔から生み出されているのです。6割です!つまり、この舌苔をきちんと掃除すれば、口臭の大幅な減少が期待されるということですね!

舌の簡単なお掃除方法
舌は柔らかく傷つきやすいので、舌掃除は力加減と回数に注意して行ないます。
だいたい100gの力で、30回までのブラッシングを1日1回、朝食後歯磨き前に行ないましょう。これ以上やると、舌を傷つけてしまう可能性がありますので、やりすぎは厳禁です。


磨く時には前後にゴシゴシするのではなく、画像の矢印の方向に舌の奥から前にかき出すようにしましょう。この時あまり奥に入れすぎないよう注意してください。使う道具は歯ブラシでもいいのですが、舌ブラシという舌磨き専用の道具があり、こちらのほうが効率がいいです。
また、マウスウォッシュなどはあくまでもブラッシングの補助的に使用するものだと考えてください!

いかがでしたでしょうか?一口に口臭といっても意外と複雑です!1日の中で口臭の強さにも変化がありますし、ストレスや月経の周期にも影響されることが言われています。また、歯周病や虫歯、喫煙者では舌苔の量が多くなると言われているので、歯科治療や生活習慣の改善も必要となってきます。なので、口臭が気になるけどどこへ相談したらいいかわからない!という方は一度歯医者さんへ相談することをお勧めします。
ここまで読んでいただきありがとうございました!副院長でした。
口臭でお悩みの方は皆川歯科医院まで!

差し歯?入れ歯?被せ物?詰め物?

こんにちは!副院長です。
いーきーなーりーですが皆さーん!差し歯、入れ歯、ブリッジ、被せ物、詰め物などなど、それぞれがどんなものか、違いをしっかりと知ってますでしょうか?日々の診療をしていて、ブリッジや被せ物のことを入れ歯とおっしゃる患者さんがいらっしゃったり、その逆パターンがあったりと、意外とみんな知らないのかな?と思ったので、今日はそのへんのちょっとした豆知識的なお話です。

差し歯、入れ歯、被せ物、詰め物、インプラント、これらは全部別々のものです!
はい、これ全部別々のものなんです。ちょっとした違いなんですが違うんです。入れ歯とブリッジがどんなものか説明した記事が以前にありますので、是非そちらを読んでみてください。

入れ歯編https://info.dental-net.jp/minakawa-do/2019/02/26/%e6%8a%9c%e6%ad%af%e3%81%97%e3%81%9f%e5%be%8c%e3%81%ae%e4%bf%ae%e5%be%a9%e6%96%b9%e6%b3%95%e3%80%9c%e5%85%a5%e3%82%8c%e6%ad%af%e7%b7%a8%e3%80%9c/

ブリッジ編https://info.dental-net.jp/minakawa-do/2019/02/17/%e6%8a%9c%e6%ad%af%e3%81%97%e3%81%9f%e5%be%8c%e3%81%ae%e4%bf%ae%e5%be%a9%e6%96%b9%e6%b3%95%e3%80%9c%e3%83%96%e3%83%aa%e3%83%83%e3%82%b8%e7%b7%a8%e3%80%9c/

被せ物
「クラウン」と言ったりもします。これは歯を金属で全周覆うような構造で、読んで字の如く、土台となる歯に被せるもののことです。そのため、ブリッジも被せ物の一種ということになりますね!

基本構造としてはこんな感じです。根管治療の済んだ歯に対して、まずは土台となる金属(メタルコア)を入れ、その上から被せるといった構造です。土台と被せ物は別々に装着する感じですね。

差し歯
正式には「歯冠継続歯」もしくは「ポストクラウン」と言います。これも厳密にはクラウンの一種ですが、上の画像なような一般的な被せ物の構造と違い、現在ではほとんど行われていない修復方法です。
上の画像だとメタルコアと被せ物は別々に作っていますが、差し歯は土台と被せ物を一体化させたものです。コアと一体化した歯を根っこに差し込むようにして装着することから、差し歯と言われます。
構造上、根っこが割れたり適合が悪くなりやすいという欠点があるため、古い技術として保険診療では出来なくなりました。

これら被せ物や差し歯は、自分の歯の根っこが最低限残っているので、全く歯のないところに入れる入れ歯やインプラントとは全く別のもの、ということですね!

詰め物
型どりをして後日装着する「インレー修復」と、削ってその場で詰める「コンポジットレジン修復」の2種類があります。被せ物は歯の外側を削って、そこを覆うようにする構造ですが、詰め物は基本的に、歯の内側を削ってそこに材料を詰める、といったやり方をします。削る範囲が小さい時は詰め物を選択します。

インプラント
これは入れ歯などのように、欠損した部位に対して行われる、いわゆる欠損補綴の一つです。

インプラント体と呼ばれる、人口の歯根を顎の骨に直接埋め込み、その上にクラウンを固定します。歯を削る必要なく欠損補綴が可能で、自分の歯のように噛むことができます。
とてもいい治療法なのですが、外科手術が必要で、保険外治療なので治療費が高額になりやすいです。

いかがでしたでしょうか?それぞれの違いを簡単に説明してみました!この記事が治療法の選択の手助けになれば幸いです。
残念ながら皆川歯科医院では、現在インプラント治療は行なっていないので、もしインプラントをご希望される場合には他の医院様をご紹介させていただくことなりますので、ご了承ください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。副院長でした。

抜歯した後の修復方法〜入れ歯編〜

こんにちは!副院長です!
前回はブリッジを用いた抜歯部位の修復方法と、その注意点をお伝えしましたね!今回はその続きとして、入れ歯による修復方法について説明していこうかと思います。


入れ歯には大きく分けて2種類あります。歯が1本もない顎に装着する「総入れ歯」と、残っている歯にバネをかけて安定させる「部分入れ歯」です。今回はブリッジに対しての入れ歯ですので、主に部分入れ歯のほうのお話になります。

まずはこちらの画像をご覧ください

これが最も基本的な入れ歯の構造です。まず目につくのは、銀色のバネだと思います。ブリッジのように歯を大きく削って接着剤で固定するのではなく、「クラスプ」と呼ばれるこの金属のバネを、両隣りの歯に引っ掛けて安定を求めます。なので、取り外しができる、というのがブリッジとの大きな違いです。これが長所にも短所にもなります。

歯を削る量が少ない
画像をご覧の通り、バネを歯に引っ掛けて安定させるので歯を削る量を最小限に抑えられます。削ったとしても、沈み込みを防止するための2mm程度の溝を掘る程度で済みます。そのため、削った後にしみるということが少ないです。

支えの歯のお手入れがブリッジに比べて楽
ブリッジは完全の固定してしまうので、土台のお掃除が難しくなります。ですが、入れ歯は取り外しができるので、支えとなっている歯のお掃除がブリッジに比べると難しくありません。この点は、取り外せることが有利に働いています。

適用範囲が広い
ブリッジはその構造上、たくさんの歯が失われた状態では作ることができません。その点入れ歯は、残った歯と歯茎で支えるので、残りの歯が1本しか無かろうがなんだろうが装着が可能です。そのため、ブリッジではどうしようもない場合に、入れ歯が選択されることが多くなります。

違和感が大きい
入れ歯は金属のバネと、樹脂の床部分、そして樹脂の歯で構成されています。その中でもクラスプと床部分は、口の中で加わる様々な力に対して壊れないようにするため、ある程度の厚みを持たせないといけません。そのため、使用に際して違和感が大きく、慣れるまでに時間を要します。

機能的に劣る
ブリッジのように完全に固定するわけではないため、自分の歯のように何でも噛める、というわけにはいきません。入れ歯が苦手とする食べ物が存在します。歯茎を床で大きく覆う場合では、味や熱を感じづらくなることもあります。また、会話においても、発音しづらいということがあります。

見た目に劣ることがある
保険の入れ歯の場合、金属のバネを使うので、装着する場所によってはバネが目立ってしまい、見た目に影響します。

これらが入れ歯の主な特徴です。いかがでしょうか?上に挙げた短所も、入れ歯の素材や組み込む装置でかなり改善出来ることがあります。例えば金属のバネを使わない、見た目の良い入れ歯などがありますね!
一口に入れ歯といっても、たくさんの種類があります。歯医者さんによっては取り扱いに差があるかと思いますので、かかりつけの先生に相談してみましょう!
読んでいただきありがとうございました!副院長でした。
塩竈で入れ歯を入れるなら皆川歯科医院!