差し歯?入れ歯?被せ物?詰め物?

こんにちは!副院長です。
いーきーなーりーですが皆さーん!差し歯、入れ歯、ブリッジ、被せ物、詰め物などなど、それぞれがどんなものか、違いをしっかりと知ってますでしょうか?日々の診療をしていて、ブリッジや被せ物のことを入れ歯とおっしゃる患者さんがいらっしゃったり、その逆パターンがあったりと、意外とみんな知らないのかな?と思ったので、今日はそのへんのちょっとした豆知識的なお話です。

差し歯、入れ歯、被せ物、詰め物、インプラント、これらは全部別々のものです!
はい、これ全部別々のものなんです。ちょっとした違いなんですが違うんです。入れ歯とブリッジがどんなものか説明した記事が以前にありますので、是非そちらを読んでみてください。

入れ歯編https://info.dental-net.jp/minakawa-do/2019/02/26/%e6%8a%9c%e6%ad%af%e3%81%97%e3%81%9f%e5%be%8c%e3%81%ae%e4%bf%ae%e5%be%a9%e6%96%b9%e6%b3%95%e3%80%9c%e5%85%a5%e3%82%8c%e6%ad%af%e7%b7%a8%e3%80%9c/

ブリッジ編https://info.dental-net.jp/minakawa-do/2019/02/17/%e6%8a%9c%e6%ad%af%e3%81%97%e3%81%9f%e5%be%8c%e3%81%ae%e4%bf%ae%e5%be%a9%e6%96%b9%e6%b3%95%e3%80%9c%e3%83%96%e3%83%aa%e3%83%83%e3%82%b8%e7%b7%a8%e3%80%9c/

被せ物
「クラウン」と言ったりもします。これは歯を金属で全周覆うような構造で、読んで字の如く、土台となる歯に被せるもののことです。そのため、ブリッジも被せ物の一種ということになりますね!

基本構造としてはこんな感じです。根管治療の済んだ歯に対して、まずは土台となる金属(メタルコア)を入れ、その上から被せるといった構造です。土台と被せ物は別々に装着する感じですね。

差し歯
正式には「歯冠継続歯」もしくは「ポストクラウン」と言います。これも厳密にはクラウンの一種ですが、上の画像なような一般的な被せ物の構造と違い、現在ではほとんど行われていない修復方法です。
上の画像だとメタルコアと被せ物は別々に作っていますが、差し歯は土台と被せ物を一体化させたものです。コアと一体化した歯を根っこに差し込むようにして装着することから、差し歯と言われます。
構造上、根っこが割れたり適合が悪くなりやすいという欠点があるため、古い技術として保険診療では出来なくなりました。

これら被せ物や差し歯は、自分の歯の根っこが最低限残っているので、全く歯のないところに入れる入れ歯やインプラントとは全く別のもの、ということですね!

詰め物
型どりをして後日装着する「インレー修復」と、削ってその場で詰める「コンポジットレジン修復」の2種類があります。被せ物は歯の外側を削って、そこを覆うようにする構造ですが、詰め物は基本的に、歯の内側を削ってそこに材料を詰める、といったやり方をします。削る範囲が小さい時は詰め物を選択します。

インプラント
これは入れ歯などのように、欠損した部位に対して行われる、いわゆる欠損補綴の一つです。

インプラント体と呼ばれる、人口の歯根を顎の骨に直接埋め込み、その上にクラウンを固定します。歯を削る必要なく欠損補綴が可能で、自分の歯のように噛むことができます。
とてもいい治療法なのですが、外科手術が必要で、保険外治療なので治療費が高額になりやすいです。

いかがでしたでしょうか?それぞれの違いを簡単に説明してみました!この記事が治療法の選択の手助けになれば幸いです。
残念ながら皆川歯科医院では、現在インプラント治療は行なっていないので、もしインプラントをご希望される場合には他の医院様をご紹介させていただくことなりますので、ご了承ください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。副院長でした。

抜歯した後の修復方法〜入れ歯編〜

こんにちは!副院長です!
前回はブリッジを用いた抜歯部位の修復方法と、その注意点をお伝えしましたね!今回はその続きとして、入れ歯による修復方法について説明していこうかと思います。


入れ歯には大きく分けて2種類あります。歯が1本もない顎に装着する「総入れ歯」と、残っている歯にバネをかけて安定させる「部分入れ歯」です。今回はブリッジに対しての入れ歯ですので、主に部分入れ歯のほうのお話になります。

まずはこちらの画像をご覧ください

これが最も基本的な入れ歯の構造です。まず目につくのは、銀色のバネだと思います。ブリッジのように歯を大きく削って接着剤で固定するのではなく、「クラスプ」と呼ばれるこの金属のバネを、両隣りの歯に引っ掛けて安定を求めます。なので、取り外しができる、というのがブリッジとの大きな違いです。これが長所にも短所にもなります。

歯を削る量が少ない
画像をご覧の通り、バネを歯に引っ掛けて安定させるので歯を削る量を最小限に抑えられます。削ったとしても、沈み込みを防止するための2mm程度の溝を掘る程度で済みます。そのため、削った後にしみるということが少ないです。

支えの歯のお手入れがブリッジに比べて楽
ブリッジは完全の固定してしまうので、土台のお掃除が難しくなります。ですが、入れ歯は取り外しができるので、支えとなっている歯のお掃除がブリッジに比べると難しくありません。この点は、取り外せることが有利に働いています。

適用範囲が広い
ブリッジはその構造上、たくさんの歯が失われた状態では作ることができません。その点入れ歯は、残った歯と歯茎で支えるので、残りの歯が1本しか無かろうがなんだろうが装着が可能です。そのため、ブリッジではどうしようもない場合に、入れ歯が選択されることが多くなります。

違和感が大きい
入れ歯は金属のバネと、樹脂の床部分、そして樹脂の歯で構成されています。その中でもクラスプと床部分は、口の中で加わる様々な力に対して壊れないようにするため、ある程度の厚みを持たせないといけません。そのため、使用に際して違和感が大きく、慣れるまでに時間を要します。

機能的に劣る
ブリッジのように完全に固定するわけではないため、自分の歯のように何でも噛める、というわけにはいきません。入れ歯が苦手とする食べ物が存在します。歯茎を床で大きく覆う場合では、味や熱を感じづらくなることもあります。また、会話においても、発音しづらいということがあります。

見た目に劣ることがある
保険の入れ歯の場合、金属のバネを使うので、装着する場所によってはバネが目立ってしまい、見た目に影響します。

これらが入れ歯の主な特徴です。いかがでしょうか?上に挙げた短所も、入れ歯の素材や組み込む装置でかなり改善出来ることがあります。例えば金属のバネを使わない、見た目の良い入れ歯などがありますね!
一口に入れ歯といっても、たくさんの種類があります。歯医者さんによっては取り扱いに差があるかと思いますので、かかりつけの先生に相談してみましょう!
読んでいただきありがとうございました!副院長でした。
塩竈で入れ歯を入れるなら皆川歯科医院!