虫歯治療の実際!金属と樹脂の使い分けは?

みなさんこんにちは!副院長です。急に寒くなってきましたが体調を崩されたりしていないでしょうか?咳がひどい風邪が私の周りでは流行っているようですので、気をつけてください。

ところでみなさん、歯医者さんに通っていて、今日の虫歯は削って詰めて1回でおしまいなんだな、とか、今日の虫歯は型を取って2回に分けて治すんだな、とか思ったことありませんか?すべての虫歯治療が1回で終わったらとーっても簡単で良いですよね。なので今日は虫歯の治療の仕方についてお話していこうと思います。

虫歯治療に使う材料の違い

現在、虫歯の治療で使われている材料の簡単な分類は

・金属
・コンポジットレジン(樹脂)
・セラミック

こんな感じです。さらに、それぞれの特徴を簡単にまとめると

・金属・・・硬い、強い、見た目悪い
・コンポジットレジン(樹脂)・・・柔らかい、削れやすい、見た目そこそこ
・セラミック・・・硬い、もろい、見た目いい

こんなところでしょうか。金属は見た目の悪さを除けば、耐久性は申し分ありません。レジンは柔らかいので、瞬間的な衝撃に対してはそれを吸収する作用がありますが、ゴシゴシとやられると削れてしまいます。セラミックは硬いので削れることはめったにありませんが、瞬間的な衝撃にはあまり強くありません。プラスチックのお椀は、落としても割れにくいですが、瀬戸物のお椀は割れてしまいますよね?レジンとセラミックの違いはそんな感じと思ってください。
この中で、金属とセラミックは型をとって、次回来院時にセットというのが一般的です。

型をとるのととらないの、何が違うの?

使う材料や治療する場所など、考えるべき要素はたくさんありますが、簡単に言うと、歯のもともとの形をどの程度損なうのかどうか、で決めます。被せ物のように全体を大きく削る場合はもちろん型をとって治療をします。では詰め物の場合はどうでしょう?絵を使って、いくつか例を説明してみましょう。ちなみに絵は私が描きました。

例1)
削った穴の周りにしっかりと自分の歯が残っている場合

これは最も安心してレジンを使用できる例です。削ったその場で詰めるので、一回の来院で終えることが出来ます。

例2)
隣の歯と接している部分を削った場合

これもレジンを使用して修復することが多いです。場合によっては型をとって修復することもあります。

例3)
削る範囲が大きく、詰め物で覆う範囲が大きくなる場合このように、大きく削る症例では型をとって修復します。ここまで大きくなると、お口の中で操作するレジンでは元の形を再現するのがとても難しく、段差や隙間を作ってしまって、逆に虫歯の出来やすい形になってしまう恐れがあります。

と、こんな感じです。いかがでしたでしょう、参考になりましたでしょうか?ここで説明した例は、あくまでも当院での基準のひとつですから、すべての医院さんでこれが当てはまるわけではありませんので注意してくださいね!

虫歯治療一つとっても、それぞれの歯医者さんの特徴というのがありますので、担当の先生とよく相談して納得のいく治療を受けましょう!そして、私たち歯科医師の仕事が患者さんの人生の一助となれば幸いです。

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読んでいただきありがとうございました、副院長でした!

 

 

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