皆さんこんにちは!先日、寒さに耐えかねて、ついに暖房をつけてフリースを着はじめた副院長です。最近はフリースの前を開けると飼い犬が飛び込んできてくれるので、抱っこしながら一緒にぬくぬくと昼寝をしています。
ところで、皆さんは歯医者さんに行かれたとき、先生やスタッフの方々が、「コンチ」と言っているのを聞いたことはありませんか?これは「根管治療」を略した言い方で、歯の神経の治療もしくは、歯の根っこの治療のことを指します。今回は、この根管治療についてのお話をしていこうかと思います。
根管治療はどういった歯にやる治療なの?
まずこの根管治療のお話をするにあたって、歯の構造を簡単に説明させてください。
とてもわかりやすい絵がありましたので、そちらを使って説明します。
こんな感じの3層構造になっています。
そして、この3層目の歯髄のある空間を「根管」と言います。この歯髄は虫歯の痛みや、歯を削ったときの痛みを感じる部分で、神経や血管が詰まっています。
例えば、この歯髄が虫歯など何らかの理由で口の中に大きく露出したり、感染を起こしたりなどして、これを残しておくと歯として正常な機能を果たせなくなってしまう場合に、歯髄や根管内に感染した細菌を取り除く治療を行ないます。この治療を総称して「根管治療」と言います。
根管治療ってどうやるの?
これも絵で説明しましょう。
1.まず何らかの理由で、歯髄が感染してしまった歯があるとします。
感染を長い間放置していると、根っこの先に炎症が起こり膿の袋が作られます。こうなると、膿の袋が周りを圧迫して激しい痛みが出てきます。
2.歯を削って膿の出る通路と、治療のための通路を作ります。
3.削った穴から、ファイルという根管治療用の器具を入れて、感染を起こした歯の内側を少しずつ削っていきます。この操作を、感染した部分を除去し、炎症が治まるまで繰り返します。4.感染した部分を除去し、先端の炎症が治まったら、取り除いた歯髄の代わりにゴムに似た材料を詰めます。
ここまでが根管治療の一連の流れです。この後、土台を作り、被せ物の型をとります。
いかがでしたでしょうか?根っこの治療がどういったものなのか、お分りいただけたでしょうか?
実は歯の根管は図のようにまっすぐな管ではなく、曲がっていたり、枝分かれしていたりするため、 治療がとても難しくなることがあります。また、さまざまな原因で、一度症状が治まっても再発する場合もあります。これまでの報告では根っこの先に炎症のある歯の根管治療の成功率は、60~80%程度とされています。そのため、根管治療中に抜歯となることもありますので、治療の際には主治医とよく相談してください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。副院長でした!
塩竈市の根管治療は皆川歯科医院まで!