口呼吸の怖いところ

こんにちは!副院長です。立春が過ぎ、春一番も吹き荒れました。寒さも和らぐと、今度は花粉の季節がやってきますね!
私も長い間花粉症に悩まされ、ひどい時は鼻が詰まって息苦しく、口で呼吸せざるを得ないこともありました。
脱感作療法を始めてからはだいぶ楽になりましたが、口呼吸で寝てた時の口の渇きはだいぶ酷いものでしたね。
今回はそんな「口呼吸」のお話です。

注目されています!口呼吸!
前回のフレイルに続き、最近クローズアップされることの多いのが口呼吸とその弊害についてです。
口は鼻が機能しない時に、代わりに空気の出入り口になりますが、鼻と比べると口からの呼吸は、外気の刺激をガツンと受けやすくなっています。例えば鼻毛がないので異物の除去能が劣ったりします。なので、口での呼吸は、あくまでも一時的なものと考えてください。
でも周りをよーく見てみると、ポカンと口を開けている人意外と多いのではないでしょうか?子供がいる親御さんは、自分の子供のクラスの周りの子を見てみてください。口が開いている子が結構いませんか?一説によると、幼児を対象にした研究では、約20%に口呼吸が認められるとしています。小学校高学年を対象にした専門家の診察では、その割合が倍以上になるとされています。
では、口呼吸がどのように歯科的な問題を引き起こすのでしょうか?口呼吸を行なうことで、歯茎や歯の表面の乾燥が起こります。この乾燥というのが問題なのです。

口の乾燥が引き起こす問題
虫歯
歯は酸に弱く、口の中の環境が酸性に傾くと虫歯になる危険性が高まります。しかし、唾液には、酸性に傾いた環境を中和する「緩衝能」という力があり、単純に唾液が多い人ほど緩衝能は大きくなるため、虫歯への抵抗性が高いと言えます。なので、口の中が乾燥するということは、唾液が少ない状況と一緒なため、虫歯のリスクが高くなります。

歯周病
唾液中には抗菌作用を示す物質がいくつか存在するため、歯周病の原因菌に対してある程度抵抗性を示してくれます。そのため、乾燥すると抗菌物質による免疫力が失われてしまい、細菌の数が増え、歯周病を悪化させる原因にもなります。さらに、口の中が常に乾燥している状態では、プラークや歯石の形成が促進されるので、それも歯周病悪化につながります。

口臭
乾燥で細菌が増えると、細菌が作り出す口臭の原因物質の量も増えます。朝起きた時に感じるお口の匂いはこれです。

これら乾燥が引き起こす問題の他に、
唇の締まりがなくなることによる、歯並びへの影響などもあります。

いかがでしたでしょうか?口呼吸に関してご自身で気になった部分はありましたでしょうか?口の中が乾くと風邪もひきやすくなってしまうので、全身の健康にも影響があります。乾燥しやすい今の季節だからこそ、気をつけていきたいですね!副院長でした!

口呼吸の相談は皆川歯科医院まで!